1.各世代ごとの互換

前提条件としてまずニンテンドーネットワークIDと年会費500円が別途で必要になります。詳しいことは公式ホームページをチェックして欲しいのですが、各世代ごとの互換状況を下の画像でまとめてみました。

互換
世代横に書いてあるものはそのソフトで遊べる機種になります。とくに断りがなければnew3DSや2DS等は違いがなく3DSとして扱えます。

初代と六世代を除いて輸送の橋渡しにはブラック・ホワイトまたはブラック2・ホワイト2のソフトが必ず必要になります。第五世代だけの場合は3DS一台で輸送出来ますが、第四世代は2台のDSが必要になり、第三世代ではDSliteまたは初代DSが一台必須となります。初代VC版のポケモンは3DS一台で出来ますが、VC版のポケモンとポケバンクが同じ3DS内でしか輸送出来ないので注意。基本的には3世代のXDとGBAの関係を除いて世代ごとの移動は一方通行になり、相互換はありません。またXYORASの第六世代はバンクの出し入れこそ出来ますが、預けたポケモンを一度でもサンムーンに移動させるとそのポケモンにロックが掛かり、第六世代に再び戻すことが出来ません。


2.各世代ごとの仕様

遺伝についての図

上記の図が主な仕様の一覧です。細かい点を少しずつ補足します。

・先頭特性
先頭特性とは先頭に置いてるポケモンのフィールド特性のことをこの場合指します。第三世代のFRLGとRSは先頭特性の効果はないのでほのおのからだやシンクロを使った厳選は使えません。それ以降の世代では効果があり、炎の体では半分の速度で孵化が可能になります。

・空を飛ぶ
炎の体と空を飛ぶを併用出来るポケモンの有無です。第五世代からはウルガモス。第六世代はウルガモスに加えファイアローで出来るように第七世代ではポケモンライドのリザードンで飛べます。

・個体値の遺伝
共通仕様として特別何もない場合は両親合わせて3箇所遺伝します。DPとPtは防御とHPの個体値が遺伝しづらかったのですが、HGSSからはその仕様がなくなり、パワーシリーズを使うことで一か所100%遺伝が可能になりました。さらにXY以降ではあかいいとを持たせることで通常3箇所引き継ぐところを5箇所引き継げるようになりました。

・技の遺伝
細かいので図には記載しませんでしたが、第五世代までの共通仕様は以下の通り。
(i)遺伝技はオスのみ遺伝。
(ii)技マシンの技も遺伝する。
(iii)レベル技は両親が覚えてる場合のみ引き継ぐ(覚えない場合は除く)

第六世代以降は親遺伝と技マシン遺伝が無くなった代わりにハートのウロコで孵化直後の思い出しが可能に。第七世代では覚えるであろう技を全てウロコを使って習得可能になりました。またメスからの遺伝技も引き継ぐことが可能になり技の両立もほぼ可能になりました。

遺伝技はオスから順番に引き継ぐので優先度はメスの一番下の技から順番になります。

・性格の遺伝
エメラルド以降に実装されたシステムで、Em・DP・Ptは50%(正確には少し違う)変わらずの石を持たせたメスの親の性格を引き継げます。(メタモンの場合はメタモンをメスとして扱う)HGSS以降はオスでも性格が遺伝されるようになり、BW2では遺伝確率が100%になりました。さらに第四世代までは国際孵化と性格遺伝の両立は出来ませんでしたが、第五世代以降は可能になりました。

・おまもり
まるいおまもり、ひかるおまもりがブラック2ホワイト2以降で登場し、まるいおまもりは孵化歩数を少し減少させひかるおまもりは色違いのポケモンが少しだけ生まれやすくなります。まるいおまもりはBW2、ORAS、XYの場合、地方図鑑を埋めることで入手出来、SMはモリモトとバトルで勝利するだけで入手出来ます。ひかるおまもりはBW2、ORAS、XYは全国図鑑を埋める必要がありましたが、サンムーンではアローラ図鑑をコンプするだけで入手出来ます。(全国図鑑が存在しないので当然といえば当然ですが・・・)

・ボール遺伝

XYから登場のシステム。メスのポケモンのボールを一部を除き引き継ぐことが可能になりました。サンムーンではメスだけでなくオスの遺伝も可能に。同じ種類のポケモンでかつ親のボールがそれぞれ違う場合はランダムでどちらかのボールを引き継ぎ、メタモンとオス親の掛け合わせではオスのボールも引き継ぐことが可能になりました。

・ジャッジ

<<仕様の違い>>
Em:総合能力と一か所高い個体値を教えてくれる。複数ある場合はランダム。
DP・Dt:総合能力と一か所高い個体値を教えてくれる。複数ある場合はランダム。
HGSS:高い個体値の一か箇所をランダムではなく順番に話しかけるごとに教えてくれる
BW以降:一度に全て教えてくれる
XY以降:一番低い個体値0がある場合つけ加えて教えてくれる。

<<判定場所>>
Em:バトルタワー
DP・Pt:バトルタワー
HGSS:バトルタワー
BW・BW2:ギアステーション
XY:キナンシティのポケモンセンター内
ORAS:バトルリゾートのポケモンセンター内
SM:ボックス内で判定可能になった
いずれも殿堂入り後に解禁する。

・その他
今まで育て屋にポケモンを預けると経験値とレベルが上がっていましたが、サンムーンではレベルと経験値は上がらなくなりました。

3.各世代の購入メリット


今から購入する場合はXYORASとサンムーンのタイトルを全て購入すれば限定配布モノを除き現環境で戦えるポケモンは全て揃います。

マークによる縛りのせいで5世代前のソフトを入手する意味があまりなく、せいぜい初心者でも乱数調整が簡単なブラックホワイトで6Vメタモンを作る。HGSSでガンテツボールを入手するぐらいしか用途がないでしょう。

他の3世代とかXDとかは結構魅力的な教え技が揃っていますが、身内の対戦とかでしかほとんどの場合使えないので無理して揃える必要はないでしょう。バーチャルコンソール版のポケモンも同様で基本的には趣味以外では必要ないと思いますが、低価格で初代の夢特性のポケモンとリージョン前のポケモンが手に入るため初心者は1本ぐらい入門で買っても良いかもしれない。まぁ細かい点は以下の通りです。

・ORAS

カロスマークまでの縛り程度なら準伝祭りでかつ教え技も使えるので必須。買うならボルトロスが出現するアルファサファイア。しかしWCSだけのルールだとアローラマークによる縛りがあるので不要。中古の値段はやや高めなのでカロスマークが縛られたらただのごみソフトに成り果てるためそのときに買った方が得するかも(笑)

・XY
ORASで手に入らないポケモンもあるのでなるべく購入した方が良いが、交換等で手に入れても良い。ただし準伝説のサンダーが出現するソフトなのでサンダーがほしい場合はXYどちらか購入すると良い。

・バーチャルコンソール版の初代
通信対戦におけるレートの目的ではほぼ不要だが、過去作で入手出来ない夢ポケモンが少しいるので1本ぐらいは買っても良い。なおWCSだけを目的にする場合は不要。

・BW
マークによる縛りのせいで乱数調整の6Vメタモンを入手するぐらいしか用途がない。一応4世代前の橋渡しになっているのでHGSSからポケモンを7世代に輸送する場合はBW2かこれのどちらかを購入すると良い。ソフトの違いは一応ボルトロスが入手出来るけどマークによる縛りのせいでどのみち使えないのでどちらを購入しても良い。まぁオメガルビーを購入しない場合は周回に便利なレシラムが出現しないのでブラックのほうを購入するといいかもしれない。

・BW2
マークによる縛りで(ry。教え技もORASとほとんど重複しているため橋渡し以外でしか用途がない。一応ある方法を使うとレベル上げは各世代の中でトップクラスで速い特徴はある。

・HGSS
ガンテツボールが欲しい人ぐらいしか需要がない。そのため対戦だけで見るなら現状ほぼ必要ない。ふいうちの教え技を唯一使える世代でもある。乱数調整もやり方さえ覚えれば可能。難易度は慣れれば出来る程度。バトルフロンティアにいる金ネジキを倒すことは相当難易度が高いので通信対戦とは違った楽しみ方をしたい人にはオススメ。

・DPとPt
現状ほぼ必要がない。DPはもっさりしすぎてストレスマックスなのでストーリー目的で購入するにしてもプラチナの方が良い。今だと重要がほぼ0になったので中古ではかなり安く手に入る。

・Em

第五世代までは教え技のせいで中古価格でも結構値段は高かったのだが、XY後期でカロスマークによる縛りをいれたせいか、需要が0になってしまったためレート対戦目的ならほぼ不要。中古なら今は安くで手に入りやすい傾向があるので欲しいなら今が買い時かも。金ネジキが有名なせいであまり知られていないが、バトルフロンティアの金ダツラに辿り着くまでは歴代の中でも最高クラスに難しい。

・FRLG、RS
ストーリーを楽しむ以外の用途ではほぼ不要。Emに出現しないポケモンはこちらのソフトで補う必要がある。

・まとめ

購入するにしてもサンムーン、ORAS、XYこのシリーズ全て揃えるだけで十分です。少しオシャボで見栄を張りたい場合はBWとHGSSも必要なぐらい。高個体のメタモンも乱数を使わない人はBWは不要ですし、乱数使うにしてもサンムーンでは乱数調整が可能になったのでいずれ6Vメタモンを七世代で入手できる機会も少なくはないでしょう。

4.各世代を雑感

メリットで説明したところとほぼ重複してるけど一応。こっちは視点を少し変えて解説しています。3の方はほぼ対戦環境しか見てません。

・第一世代

【赤、緑、青、ピカチュウ】
第七世代やそれ以前の世代では決して習得することのできない技が豊富。さらに3世代では実現不可能な夢特性を持ちながら特別な技を覚えたポケモンを手に入れることが出来る。しかし残念ながらマーク縛りのせいでレートで使うことが出来ないケースが多々ある。高個体のポケモンを確実に入手出来るので初心者にも入門向けのソフト。リージョンフォーム前のポケモンが欲しければこの世代のソフトをいくつか揃えれば手軽に全て揃えることも出来る。コンビニで買える上に価格もそれほど高くなく敷居もそんなに高くない。なおこの世代はマークGBマークという特殊なマークがつく。5世代では一時期入手出来たが、6世代では入手出来ない夢プテラやオムスター、カブトや6世代でも配布以外入手不可だったフリーザー、サンダー、ファイヤー、ミュウツーの夢特性が入手出来る点でポイントは高い。

・第二世代
唯一他の世代と通信することが出来ない。ゲームボーイ版のみでしか存在しない。公式はやたらと初代推しの傾向が強いので金銀のVCが出ることはかなり厳しいと思われる。

・第三世代
【FRLG、RS、Em、XD】
第四世代以降では習得できない教え技がいくつか存在し、RSのリメイクが発売されてもなお愛されているソフト。やはりこちらもマーク縛りのせいでレートでは残念ながら使えない。輸送にはこの世代のソフトの他に4世代と5世代のソフトが必須となる。さらにXDとなればGC(Wii)を繋ぐ通信ケーブル等や本体も必要。難易度は難しいが乱数調整も可能。マーク縛りのせいでエメラルドの需要はかなり落ちてしまったため昔よりは安く入手することが出来るようになった。ただし初代VCの影響でFRLGはやや高い傾向があるが今は落ち着いてきてる模様。

・第四世代

【HGSS、DP、Pt】
他世代では習得できない教え技が存在するが、数は少数で実用的なものだとふいうちぐらいしかない。基本的に主な用途はHGSSのガンテツボールが主。7世代ではオスでも遺伝可能になり夢特性との両立も可能になったのでオシャボ勢には需要の高いソフトとなった。今から買うならHGSS一択だろう。乱数調整も勿論可能ではあるが、マーク縛りのせいで準伝をこのソフトでゲットしてもあまり意味がない。

・第五世代

【BW、BW2】
XY初期こそ需要は高かったが、ORAS発売後はほぼ需要がないソフトになった。この世代のソフトも例に漏れずマーク縛りの影響を受けたのが主な理由。教え技もあるが、大部分の技がORASで覚えるので現在は6Vメタモンを入手することや4世代前のソフトを輸送するための橋渡しぐらいしか役割がない。乱数調整は理解さえすればかなり簡単に出来るので乱数産メタモンをゲットしたい場合はこの世代のソフトを手に入れると良い。入手するならナンバリングがないBWが難易度が非常に簡単なのでそっちを入手すると良いかもしれない。一応一部のドリボはARサーチャーと合わせることで入手出来る。それがもしほしい場合はBW2を購入すると良い。

・第六世代

【XY、ORAS】
カロスマークという存在を生み出した諸悪の根源。準伝説のバーゲンセールでなんとこの世代のソフトを全て揃えば幻を除く6世代までのポケモン全てを揃えることが出来る。この影響を受け、この世代のソフトが登場してしまったせいでほぼ5世代前のポケモンの需要価値を大幅に下げた。今購入するなら教え技があるORAS一択だろうが全て揃えても良いぐらい。ただしそこまで古いソフトではないので値段は少し高い。今のところレートで使用出来るが、おそらくいつかは7世代のポケモンしか使えなくなる可能性が非常に高いので注意。

・第七世代
【SM】
もはや説明するまでもないが、このソフトがないとまずお話にならない。ニンテンドースイッチが近々発売するが、果たして3DS最後の世代となるかそれともまだ続くのか不明。両方購入が望ましいが、片方だけの場合はウルトラビーストの出現の違いで決めると良いかもしれない。マークはアローラマークと呼ばれているマークがつく。